天衣無縫 〜院長のひとりごと
大相撲九州場所 千秋楽
掲載日 : 2012年11月25日
本日、大相撲九州場所が千秋楽をむかえました。
横綱 白鵬は連勝していた時期ほどではないにしろ、今場所では「後の先」を取る相撲が何番か取れていました。自分の内側に集中することを思いだし、待つことも、出ることもできるようになってきたのでしょう。
相撲を運動科学で研究しだして、2年近くが経とうとしていますが、研究してみればみるほど、その奥深さに驚かされます。
ヨガやクラシックバレー等を含めて、世界のいろいろな身体技法を研究して来ましたが、相撲の四股・鉄砲・すり足は、インナーマッスル活性やバランストレーニング等を考える上で、正確に行えば、他の身体技法に勝るとも劣らないものであることが解って来ました。
もちろん、ヨガやピラティスも私は大好きなのですが、これだけ単純に見える動きの中に、人間存在として内容のある鍛練方法を日本人が自覚していないのは、大変もったいないことだと思います。
時代的な流行りや、裸で取る競技が一般的にならないとしても、せめてこの鍛練方法や内容だけは日本人力として、広く一般に広まってほしいと思うこの頃です。
公立の学校で柔道や剣道を採用している所も多いようですが、身体へのバランス的作用・安全面、費用面からいっても、相撲の鍛練は採用してみる価値のあるものです。