天衣無縫 〜院長のひとりごと

オリンピックを通して、競争意識を無くし、自分自身の行いに集中することを身に付ける。

掲載日 : 2012年07月25日

もうすぐオリンピックです。一見、国対国、人対人のように見えますが、歴史的な記録を出す選手や、圧倒的なパフォーマンスを見せる選手は、周りの選手やチームとの競争意識にとらわれずに、今自分がやるべきことに集中しています。このような選手の特徴として、眉間にシワがよっていない、目が氣持ち良く開いている、肩の力が抜けて身体が程好くゆるんでいる、などが挙げられます。正に動的瞑想とも言える状態にあるのです。競争意識は勝負の低い次元では通用しますが、高い次元の勝負段階においては、身体を硬直させ自分の内側に集中出来なくさせてしまいます。そして、自分のやるべきことに集中しきった同士がパフォーマンスを終えた後には、自分の内面が充実し、お互いが尊敬し合う状態が生まれ、それを見ていた観客も言葉では語り尽くせない内面の充実が起こります。
今回のオリンピックでも沢山の選手が、今という瞬間に集中しきったパフォーマンスを見せてくれるのではないでしょうか。
選手達のパフォーマンスを見させてもらうことで、私自身の行いに対する集中力を上げて見たいと思うのです。